2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

老人医療でやるしかない

定期巡回先で同じような話があった。産科をはじめとした救急が崩壊とか言っているが、究極のところは救急へどれだけお金をつぎ込むか次第と言ってもいい。実際の救急の大部分は、加齢に伴い体調を崩した高齢者であり、そこへどれだけのリソースを注ぐか、そ…

少なくとも

記事の内容通りだとすれば、それは医療過誤である可能性が高いだろう。それよりも、「少なくとも」・・・「可能性が高い」という表現が、全国紙の記事に登場することに驚きだ。少ないものが高くてどういうことなんだ。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20…

予防可能な髄膜炎

一般の方向けにわかるように説明するのはなかなか難しいが、いわゆるインフルエンザとは別物の話である。髄膜炎の原因菌のうち、Hibと呼ばれるものに対するワクチンがあり、導入されている国ではほとんどその髄膜炎が起こっていないというものである。 一人…

総合診療能力

そもそも医師の臨床研修制度は、総合的な臨床能力をつけようとできたものだ。大学病院の指導医が総合的診療能力を持っているとは思えないのに、それを評価するとは笑止千万。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081217-00000010-cbn-soci

心筋梗塞に対応できないのに依頼

ほかの4ヵ所の病院が心筋梗塞に対応できないのは医療者なら皆知っているという話だった。救急隊には心筋梗塞であるかは診断できないだろうから、後から心筋梗塞だとわかった人についてのコメントをするのは卑怯だ。 もう一つの構図として、4カ所の病院は「…

マスコミへの声

コメント欄がマスコミへの声であふれかえっていて、そういう声を聞いてくれよと思ったり、今さらだなぁ、と思ったり。 https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/weblog_eye103/details.php?blog_id=692

産科医になるための条件

極論した意見ではあるが、こうしたことを受けて、産婦人科を選ばない学生、研修医が増えてきていると考えるべきだろう。当直したりお産をとったら手当を出すとか、産科医になったら月に5万出すとか、コメントしようのないくらいずれている。 http://d.haten…

肺炎に市販薬

マイコプラズマ肺炎には確かに市販薬は効かないが、他の肺炎であっても市販薬は効かないだろう。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081220-00000086-san-soci

楽天における薬の通信販売

楽天としての立場もあり、難しいところなのだろう。 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20081211-OYT1T00536.htm?from=main5 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081217-00000071-yom-soci

条件整えば僻地もOK

こんな田舎に、と思うようなところに、有名研修病院があったりして、いい指導医がいい研修を行っている。田舎にいい指導医がいないことが、田舎に研修医が行かない理由である、という因果関係なのに、都市部に定員を設けるとか勘違いも甚だしい。 http://hea…

2年を1年にして増員

2を1にして得られる増員は、最初の1年しかないので、増員というのもまやかしだ。1年で世間が望むような救急ができるようになるとでも思っているのだろうか。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081218-00000002-yom-soci

受け入れ拒否

心臓も呼吸も止まっていた人が死んだと言っても、受け入れ拒否の責任は証明困難だろう。何と言っても福島県は、一人で手術したら報道陣の前で逮捕されるような県ですから、一人で救急を受け入れるなんて恐ろしくてできないでしょう。そう思っても不思議はな…

現場で立ち往生

どんなに早く着いても、ずっとそこで止まっていては意味がない。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081216-00000117-san-soci

まず飯

非常に忙しいとされる病院で働いているが、昼ご飯を食べられないのは月に1回もない、という力を身につけた。食べるのも早い。 http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/archives/155

医師はどこに行った

どこに行ったのか知りたいよね、という会話を実際するが、実は本当にわからない。余っている、などと言う科の存在を聞かないので、仕事が増えたということなのだろうか。昨今医師数を増やすように動いているが、医師が増えれば医療費が増えるのは自明のこと…

薬の通販

「副作用のない薬をください」などと真顔で言われるたびに、自己責任制度は全く根付かない国だと感じている。薬局で対面販売すれば薬剤師に責任が生じるのもなじまないと思うが。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081211-00000045-yom-bus_all

こんなに困っていたなら

発信して欲しかった、と言うが、2002年のちりんの部屋でも、受け入れ拒否問題が取り上げられていた。今読むと恥ずかしい。 http://allabout.co.jp/children/birth/closeup/CU20081203A/index2.htm

治療に積極的ではない人たち

糖尿病の治療にたいする受け入れが悪く透析導入になってしまった人の中には、この人たちの医療費とかもろもろが公費負担になるのかと思うと腹立たしいのを通り越してため息が出るような、自己を押さえられない人も見受けられる。 http://headlines.yahoo.co.…

犬が嫌いな人もいる

無知とは恐ろしいが、そんな職場には採用されない方がいいとか、採用される方が知ってもらうためにはいいとか、て言うか義務教育レベルで知っておけよ、とか。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081212-00000062-mai-soci

睡眠導入剤を注射

この記事から考えられるシナリオとしては、「鎮静」が効き過ぎて呼吸を止めてしまい対処が遅れた場合、実は精神科的な問題ではなくて身体的な原因(脳炎とか低酸素血症とか)で暴れるようなことになっていたのにとりあえず寝せてしまった場合、実は鎮静と死亡…

必ず引き受ける病院

量と質から考えると、慣れにより長期的には量に伴い質は上昇するかもしれないが、短期的には量が多いほどに質が下がってしまうのは、一度に1人の患者を診るのか、10人一度に押し寄せるのかを考えれば明らかだろう。それを誰がどのようにして許容するのか…

病院がなくて不便だ

救急車を引き受ける病院が近くにあることが望まれているようだ。ある程度の都会だったり、たらい回しのないようなところ、と考えると、数も多くはないだろう。高齢者の入院を喜んで引き受ける施設は、そう多くないように思う。 http://headlines.yahoo.co.jp…

給与制限すべき

私立病院との待遇の格差も影響する。群大付属病院の研修医の1年目の手取り年収は360万円程度、私立では1000万円を超えるケースもあり、石川院長は「若い医師を確保するために給与に制限を設けるべきだ」と主張する。制限を設けるのであるならば、上…

学校は要らない

社交性を身につけることができれば、それでいいと思う。100人の代表になるとか、500人の前で喋るとか、そういうことはできないかもしれないが、別に全員ができる必要もなく、身近な人に心を配れるかを学ぶことができればいいと思う。 http://zasshi.news.yah…

自殺防止策

それで済むなら安いもの、というアイディア。本人の状態が良くなるわけではないので、違うところで飛び込むのかもしれないが。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081210-00000041-yom-soci

任意の予防接種

任意接種だからと言って他人に感染させていいとはならない。他人に感染させる場となる大学は、科学的に効果のある処置を執るべきであり、それは教育を受ける権利などを超えるものであり、公共の福祉が当てはまるだろう。個人の権利が制限されるから不適切で…

試合のモチベーション

その試合でいくらもらう、というモチベーションではないだろうが、自分を評価されていないというメッセージを送られてもなお頑張れるだろうか。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081204-00000095-sph-socc

にじむ疲労

疲労がにじんでいるうちは大丈夫だが、疲労がもうにじまないように救急現場から立ち去ってしまうことが一番の問題だ。従って、疲労があまりにじまないようにすることが必要であり、そのためには不休の患者の受診を減らすことと、救急をやる医者が増えること…

冥福は祈らない

私の家は浄土真宗なので、冥福は祈らないタイプだ。Blogで誰かが死んだ件について触れる時に、枕詞として冥福を祈るのはどれほどの意味があるのか、とは以前から思っていた。検索すると「あんな奴の冥福なんか祈らない」などの使われ方が多く見られて、冥福…

過失は認定

この一件以来、口のケガをしてきたこどもには全員「箸をくわえて転んだことはないですか」と問診することにしている。そうやって「過失」を防いでいるのだが、医者はどこまでの可能性を考えておけば「過失」にならないのだろうか、といつも疑問に思っている。…