10進法の数を9で割る

2桁の自然数の十の位をA、一の位をBとする。23ならA=2、B=3ということだ。この自然数に10を加えると、10進法の定義よりAに1を加えることになる。9=10−1であるから、B=0でない時は、Aに1を加え、Bから1を引くことになる。そうすると、各桁の数字の和、すなわちA+Bは、9を加えても変わらないと言える。また符号を変えれば、9を引いても変わらないと言える。
その2桁の自然数から、1桁になるまで9を引いていった時、その1桁の数は、元の数を9で割った時の余りに一致する(∵9×nを引いたことになるから)。したがって、A+Bを9で割った時の余りは、元の自然数を9で割った時の余りと一致する。B=0の時にも、Bに9を加えるだけなので(符号を変えた時は引く)、余りが一致するという結論は変わらない。このことは、3桁以上の自然数でも同様に成り立っていく。数学的に厳密な証明じゃないですが。