命を維持するのに必要な医療

例えば、点滴だけで助かる人がいる。胃癌で胃を取った人が、術後すぐには食べられない時に、食べなくても済むだけの栄養を入れることで、手術が成功と言えるようになる。輸血だけで助かる人もいる。薬が一つあれば助かる人もいる。膨大なお金と人手を必要とするけれども、確かに助かる命もある。脳死になった人からの臓器提供があって初めて助かる人もいる。
全ての人を助けようという方向に進んでいけば、医療に費やす人と金は無限に膨らむだろう。その人と金を「資源」と呼ぶことにすると、ある量の「医療資源」で10人を救える方法と、同じ量で1000人を救える方法は、果たしてどちらが優れているのか、と考えることもある。高度先端医療で救えなかった人が救えるようになるとすごいな、と思うと同時に。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050130k0000m030099000c.html