業務上過失あり

無罪だけど、過失は認定するという、中途半端というか、双方痛み分け的な、不愉快な判決。医者の仕事は、悪い結果がどうしても避けきれず出てしまうのが現在の医療レベルなだけに、ロシアンルーレット的な判決に思える。
ゴジラが歩き回る街中をタクシーで走っていて、もう少し早くハンドルを切っていれば踏み潰されずに済んだのに、とか後から言われて運転手の過失を問われるような、そんな感覚。普通の道を走っていて事故を起こしたタクシー運転手を責めるな、というようなことを言っているわけでは全くない。
絶対大丈夫とは言えないけれども、今の所は悪いことを疑わせることはあまりなくって、詳しい検査をしたりどこかを紹介することは不可能ではないけれども、何か重大なことが起こっている可能性は高くないと考えていて、でも何か変わったことがあればまたすぐ病院に来てくださいね、という説明をするのにももう慣れた。
ちなみにこれを、なんともないと思いますが、絶対大丈夫とは言えません。これ以上検査する必要はないですし、したところで100%と言えるようにはなりませんが、いいですか、とやってしまう話し下手な研修医もいる。間違ったことは言ってないのだけれど。。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060328it11.htm