終末期における延命措置について

心臓も呼吸も止まった状態で救急車で運ばれて、治療の結果心臓だけが動くことは珍しくなく、それは意識が戻ることはなく、人工呼吸器による助けは必要で、いずれ何かで死ぬことになるが、当分は生き続けるなんて状況だったりするが、突然起こる事態に対して完璧な対応なんてありやしない。
例えば「延命」を拒否するなんて言い方があって、機械の助けを借りなければ死ぬという表現一つとったとしても、意識はクリアだけども呼吸ができなくなる病気の人が、機械をはずせば死ぬからそれは延命なのか。透析をすれば今日死ぬことはないとしても、定期的にしないと近々死ぬことが予想されているにもかかわらず、本人が拒否した時には、それは延命なのか。
意識不明で運ばれてくることなんかいくらでもあって、そのとき本人の意志は家族が代わるわけになるが、本人が望むことを家族が望まないとか、本人が望まないけど家族が望むこととかは、一体どうすればいいのか判断できない。家族と言ってもそれはどの範囲までが家族で、その中で意見が食い違ったらどうするのか、そもそもそれは自己決定を代理していることになるのか、それとも意識がなくなった時の生存権は家族が握っていいことになるのか。
報道は今のところどれも学会がやったこととはずれているが、関心を持ってくれていることは評価してもいいだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000031-mai-soci