大学生の麻疹流行について

予防接種を受けずに大学生のような年齢になってから麻疹にかかり、大変な思いをしている人が最近よくいるわけだが、予防接種を受けなかったから今こうなっているんですよ、と言っていいものかどうか、もしくはそうした感情を持っていいものかどうか、予防接種を受けた人に比べると受けていない人がなるのは自業自得だよ、と思っていいものか、複雑な感情にあることが正直なところである。
当時、副作用が今とは比べものにならないくらい多くて、親の判断で接種させたものが原因でこどもに一生障害が残るような、そうした経緯があっての任意接種とか、回数の変更があった事実は知っている。しかし、予防接種が存在していたが、それを接種するという「おそろしいこと」を回避した人が、予防接種の目的そのものである「予防」を手に入れられなかったことは、必然というか、当然であるように思ってしまうのは、専門家としては当然だとも思うし、プロとしては逆に失格だろうか。
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