細菌とウイルスの違い

細菌とウイルスは一緒くたに「バイキン」扱いされているが、例えば細菌には抗生物質が効くが、ウイルスには抗生物質が効かないなどの性質の違いがある。よく患者が医者に要請する「風邪に抗生物質」はこの意味ではたいてい間違っている。それはそれとして、「保菌者」と言った時には、細菌を持っている人ばかりでなくウイルスを持っている人も含まれる。B型肝炎ウイルスの保菌者、などで、これは「キャリア」を漢字で書いたものでもあろう。辞書的に保菌者は「病原体を持つ人」のことであり、病原体=バイキン=黴菌=細菌+ウイルス、ととらえればいいだろう。