携帯電話とペースメーカー

心臓ペースメーカーに影響を与える恐れがありますので、というあれだが、総務省の調査を詳しく見てみた。影響が出るのは携帯電話やペースメーカーの機種により、割合は決して高くないが起こりうるので対策が必要だ。心臓ペースメーカーの場合は15cmないし20cmを安全距離とするのが妥当だろう。ICD(埋め込み型除細動器)はこれよりも近い距離でなければ異常が起こらなかった。PHSの場合は5cmを安全距離とすれば十分である。病院内で使われる医療機器に対する影響は、携帯電話で70cm、PHSで30cmで確認されていて、頻度も無視できないため、対策を取ることが必要だろう。
ICDを埋め込んだ患者さんのblogを見て、また地下鉄で電源をお切りくださいというアナウンスを聞いて、単にそういうお願い事だけしても実効ないし、不安を煽るだけだし、使うなと言っているのに使う状況が一番良くないのにな、と思う。しかし2.5cmでしか影響が確認されていないPHSが電磁波の強さが3桁は異なる携帯電話と同様の扱いを求められるのは、少数派として耐えなければならないのだろうか。
http://www.soumu.go.jp/s-news/2002/020702_3.html